大塚 由美(おおつか ゆみ)

無双 真と対になる、そしてこの物語の真の主人公である。
物語は基本的に彼女の視点を追いながら語られていく事となる…筈。

常に真の傍にいて彼をサポートし、
司令塔の真に代わって実質的な指導力・行動力を発揮する、真の一番の理解者。
物語が進むにつれ、真にとって非常に重要な位置を占める存在となって行く…が
それはまだ先の話のことであり、物語の初期、つまり出会ったばかりの頃の真と由美は、
事ある毎に衝突(一方的に由美が捲くし立てている?)を繰り返す犬猿の仲であった。

真と由美の二人がクラス委員に選出された事が、二人が絡むきっかけとなった。
因みに由美はクラス全員一致の推薦による選出だが、真は担任による選出であった。
二人を揶揄してつけられたあだ名は幾つかあり、
出会った初期の頃は、事ある毎に衝突を繰り返す様子を対消滅になぞらえて「常粒子と反粒子」。
二人が和解し、息のあったコンビとなった頃は、「総司令と副指令」或いは「ゲンドウと冬月」。
どちらも言い得て妙である。

元気だけが取り柄で、とにかくバイタリティに溢れる。
真をして「バイタリティが服着て歩いてる女」と言わせる程に明朗快活で喜怒哀楽の表現に富み、
非常に多彩な表情を見せる。かつ天性の楽天家でもある。

思った事はすぐ口に出る。感情に左右され、考える前に行動する。
まさに猪突猛進・直情径行の典型で、それ故失敗する事も度々だが、全然気にする様子も無い。
何より物事の割り切りと切り替えが早く、その行動力は圧倒的。

分かりやすい程まっすぐな性格で、正義感が非常に強く、人として曲がった事が大嫌い。
殆どの面に於いて相反する性格の真と由美だが、この点については珍しく二人共一致している。

また仁義に厚く人情家。姉御肌で面倒見も良い。
ただ面倒見が良い反面、旺盛な好奇心が災いして、人の事に首を突っ込みたがる嫌いがある。
よく言えば世話好き。悪く言えば親切の押し売り的な面も。

由美は、中学時代に中高一貫教育の女子高に通っていた。
この頃から彼女は明るい性格と旺盛な行動力でクラスの中心的存在であり、
皆の牽引役としてリーダーシップを発揮していた。

彼女も真に負けず強いカリスマ性の持ち主であり、先輩後輩を問わず同姓に絶大な人気を誇っている。

高校進学において、由美は高等部へのスライド進学をせず、
敢えて真が通う事になる高校への進学を選択する。
この選択のきっかけには、由美の友人である折原 深憂(おりはら みゆ)が深く関係しているらしい。
(これについては別のエピソードで語られる事になる。)

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